冷えとり
かれこれ18年前になりますが、大好きで大切な家族が病に伏せた折、進藤義晴先生が提唱されました『冷えとり』に出会い、このことがきっかけとなり私自身の冷えとり生活が始まりました。冷えとりを始めた初期のころは何度も進藤先生のお話が伺える勉強会へ愛知まで足を運びました。
冷えとりは、先生のおっしゃる『頭寒足熱』のことばのように上半身を涼しく、下半身をしっかりと温め内臓から元氣になっていく根本療法です。日常生活に『頭寒足熱』スタイルを取り入れ過ごしてみますと、今までに経験したことのない身体の芯の冷えを感じるのでした。これを解消したく、靴下の重ね履き、そして半身浴を試しました。何と言いましても心身共に心地良さを感じることで、今日まで続けております。この感覚は私ひとりのものでなく、繭結においでくださる方々と日々いろいろお話ししている中で共感しあえる嬉しいことです。
冷えとりを始めますと身体が変化し心地よさもありますが、反面身体が要らぬものを出し始めますので例えば、痒み、湿疹、痛みなどの症状を呈します。このような症状を瞑眩(めんげん)と言うそうです。進藤先生曰く、瞑眩なくして『冷えとりにあらず』だそうです。瞑眩は人それぞれですが、身体にあざのようなものが出たり、痰の色、お腹周りに見たこともないような物質が出てきたり、肌着が赤く染まったり、浴槽内に白いモワモワしたものが沈んでいたり、5,6ミリの小さな黒色のものが浴槽についていたりなどのお話は驚きでした。
冷えとりは身体の変化と共に辛い瞑眩に耐える精神力も培われてくるそうです。進藤先生は心の毒は5000倍と表現されますが、日々の暮らしの中でいかに心の使い方が大切かを教えてくだっさっています。
冷えとりをしていきますと、裡なる自分に自信が持てるようになり生きるのが楽になるように思います。『冷えとり』が特別のことではなく日々の暮らしに馴染んでいくと、より素敵な笑顔が増えていくように思います。
これからも、繭結店内において皆さまとの一期一会の大切な時間を過ごさせて頂きたいと思っております。